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亜細亜堂・新山恵美子さんibisPaintインタビュー記事

忍たま乱太郎のキャラクターデザインの新山恵美子さんがイラスト制作に使われているibisPaintのインタビュー記事が公開されていました。

株式会社アイビスのプレスリリース(2024年10月2日 11時00分)「忍たま乱太郎」のアニメーターが語る!プロの現場でibisPaintが選ばれた理由とは
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以下引用

「忍たま乱太郎」のアニメーターが語る!プロの現場でibisPaintが選ばれた理由とは
~新企画「ibisPaintで広がる世界」でクリエイターの活用事例を紹介~

モバイルペイントアプリ「ibisPaint(アイビスペイント)」を開発・運営する株式会社アイビス(東証グロース、証券コード:9343、代表取締役社長:神谷 栄治)では、「アイビスペイントで広がる世界」と題した不定期連載を始めます。世界200を超える国と地域にユーザをもつibisPaintが、どのようなシーンで活用され、クリエイティブが生まれているのかご紹介いたします。

記念すべき初回は、アニメ制作会社 亜細亜堂のアニメーターで、国民的テレビアニメ「忍たま乱太郎」の制作に携わる新山恵美子さんにお話を伺いました。長年のアイビスペイントユーザである新山さんに、アニメーターとしての現在に至るまでの道のりや、プロの視点から見るアイビスペイントの魅力や活用法をお話しいただきました。

亜細亜堂でなければアニメーターにはならなかった、芸術的な魅力に夢中になった学生時代

―まず、学生時代の思い出や絵を描き始めたきっかけ、現在のご活躍に至るまでを教えてください。

新山さん:私は共働きの両親と4人兄弟の6人家族で育ちました。両親が仕事で不在の時に兄弟で楽しんでいたのが絵を描くことで、誰が一番うまく描けるかと競い合っていくうちに、気づけば小学校の絵のコンテストでは兄弟で賞をたくさん貰っていました。

その頃からアニメも大好きで、録画したアニメを何度も見て、ついにはコマ送りで遊びながら見るようになり、『動き』や『作り方』を観察していました。今振り返ると、それがアニメーターを目指すきっかけだったかもしれません。高校時代は女子サッカー部に入り、選択授業も書道を選んで、絵を描くことからは離れていましたが、進路を決める中で絵が好きだったことを思い出し、美大へ進学しました。

 

―小学生の頃からアニメの『動き』に興味を持たれていたんですね。美大に進学後、アニメーターを目指した経緯もお聞かせください。

新山さん:大学時代もアニメが好きでしたが、中でも先代の忍たま乱太郎のキャラクターデザイナーの藤森雅也さんの作品には深く感動したのを覚えています。彼のアニメーションに唯一無二の魅力を感じ、そこから亜細亜堂の作品の大ファンになりました。特に「劇場版ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」や「忍たま乱太郎」のオープニング・エンディングなど、アートとしての魅力を感じる作品に夢中でした。

 

―亜細亜堂の作品を愛する気持ちが、アニメーターの道を選んだ大きな理由だったのですね。

新山さん:そうですね(笑)。実際、面接のときも「忍たまが好きで」としか言っていませんでした(笑)。亜細亜堂に受からなければアニメの仕事はしていなかったと思います。

版権イラストのほとんどの工程はibisPaint一本で生み出されていた

―まさに夢を叶えられた先に今のお仕事があるんですね。普段のお仕事についてもお聞きしたいのですが、1日の流れや仕事の際に意識していることがあれば教えてください。

新山さん:最近は繁忙期なので、午後から夜中まで働くことが多く、今は起きてる時間は殆ど仕事をしてます。版権イラストとアニメーションの仕事を半々で進めています。

 

―忙しい日々の中で、「アイビスペイント」をどのように活用されていますか?

新山さん:アイビスペイントとの馴れ初めみたいなお話をしてもいいですか(笑)。

 

―ぜひお願いします(笑)。

新山さん:出会いはおそらく2017年頃のことだと思います。当時も忍たまのキャラクターデザインの仕事をしていて、キャラ表という作画用の資料を作っていたのですが、手書きのキャラ表を修正するのは大変で、デジタルツールを探していました。そこで先輩アニメーターがアイビスペイントを勧めてくれたのがきっかけです。

 

 

―具体的には、どのような工程でアイビスペイントを使われていますか?

新山さん:先ほどのキャラ表でも使っているのですが、ガッツリ使うのは版権イラストを描くときですね。ラフはアナログで描き、配置を整えるところからアイビスペイントを使用し、着彩や仕上げまで行います。

 

―私たちが目にする忍たまのイラストがアイビスペイントで描かれていると思うとすごく嬉しいです!ちなみに、ユーザとしては新山さんがどんな設定で描かれているのか気になると思うのですが、よく使うツールやペンなどはありますか?

新山さん:私個人としては水彩塗りなども使ってみたいですが、忍たまの仕上がりは基本がアニメ塗りなので、基本的な機能を中心に使っています。お気に入りのペンは「柔らか丸ペン(にじみ)」で、入り抜きがあるものと無いものを作り、2種類を使い分けています。

 

―特に印象に残っている出来事や特別な思い出はありますか?

新山さん:私の思い出は、忍たまと藤森さんを抜きに語ることはできません。憧れの藤森さんから忍たまのキャラクターデザインを引き継いだのはすごく大きな出来事です。亜細亜堂の作品をずっと見ていたので、憧れのスタジオで憧れの人と、大好きな作品で同じ仕事ができることが、現在進行形で特別なことで、1分1秒が大切な瞬間です。

「好きな事を仕事に」 難しいから楽しい日々は、プロを目指すユーザの希望になる

―その大切な瞬間を共有いただきありがとうございます。プロの現場に夢や憧れの世界があるユーザにとって希望になるお話ですね。プロとしてクリエイティブな仕事をする上で、大切にしていることを教えていただけますか?

新山さん:とにかくインプットが大切だと思います。絵を描く時に絵を見るのではなく、日常の中でアニメやイラストだけでなくCMや電車の中吊り広告、ゲーム、テレビ番組のテロップや本のレイアウトなど、様々なジャンルの「一番新しいもの・見たことがなかったもの・評価されているもの」に触れて、自分の中に引き出しを増やしておくこと。どんどんアイディアをストックして、表現の幅を広くすることを意識しています。

 

―インプットの質はアウトプットに直結しますね。では具体的に、イラストの上達やプロになるための技術についてアドバイスをいただけますか?

新山さん: まずは基本的なデッサンなど、数をこなして基礎力をつけるのが前提ですが、それだけでプロとして通用するわけではありません。自分なりにスキルアップをしていく必要があります。自分自身の苦手なところや癖を早めに発見できると上達は早いと思います。「どうして下手に見えるのか」「どうしてかっこよく見えないのか」と自分で厳しく評価をしていくことです。また、信頼できる人から本音で評価をもらえる環境に身を置くことも大切です。今の時代、闇雲に厳しくというのはよくないですが、だからこそ自分だけは自分に厳しくないと、クリエイターとしては頭打ちになってしまうかなと思います。

 

―最後に、これまでのご経験をふまえて、プロを目指すアイビスペイントのユーザへメッセージをお願いします。

新山さん:私は「好きな事を仕事に」という道にたどり着きましたが、ここに至るまでも難しい道でしたし、プロになってからも仕事の向き合い方に悩むことがあります。もし途中で諦めていたら、今の自分は何をしていただろうと考えると、きっと後悔していたでしょう。この道を選んだおかげで、毎日が刺激的で楽しくて面白くて、でも難しい日々を送ることができている。多くの人と一つの作品をつくる難しさや、自分の技術不足がもどかしく思うこともあるけど、その悩みすら幸せに思えます。

今の若い世代を取り巻く環境は、SNSなどもあり情報に簡単にアクセスでき、興味のある事はすぐに調べて吸収できる。私のころとは違う若いエネルギーで、まだ誰も見ていない新しいアイディアや表現を生み出して、クリエイティブな世界にチャレンジして欲しいです。いつかそういう、見たことのないものがみなさんから届くのを心待ちにしています。

 

―新山さんの言葉に勇気をもらったユーザが、新たなクリエイティブの世界で活躍する日が待ち遠しいですね。本日はありがとうございました!

お話をお伺いしたのは

株式会社亜細亜堂

アニメーター 新山恵美子 氏

2007年 亜細亜堂入社。

2011年 「劇場版アニメ忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段」にて、初のキャラクターデザイン・作画監督に抜擢される。

現在テレビシリーズ「忍たま乱太郎」のキャラクターデザインを担当。

原画・作画監督のほか、第25シリーズ以降の、

OP・EDの絵コンテについても担当している。

新山さんがキャラクターデザインを手掛ける最新作「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」が、12月20日(金)に全国の劇場で公開予定です。

10月1日に発表されたメインビジュアルも、新山さんがアイビスペイントで手がけた作品とのことで、登場キャラクターたちが勢ぞろいする迫力の一枚は必見です!

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